酵素という言葉は一般的ですが、酵素とはどんなものなのか、まだ、一般にはあまり知られていません。
洗濯洗剤には良く使われる言葉ですが、食品と結びつく酵素に関しての知識を持っている人は、まだまだ
少ないと思われます。
最初に、私たちが良く知っている栄養素のおさらいをしましょう。
私たちは、学校で、『炭水化物』『タンパク質』『脂質』という栄養素に関して学びました。
主要な3つの栄養素で、私たちの体は、この3つによって、活動をすることができると言われています。
そして、サプリメントが一般的になった今『ビタミン』『アミノ酸』『ミネラル』などの微量栄養素の知識も
持っている人が多いと思います。
これらは、最初の主要栄養素に比べると、必要量は少ないですが、
体の調子を整えるために、なくてはならない栄養素です。
『酵素』という言葉を聞いて、また新しい微量栄養素が出てきたと思う人もいるかもしれません。
しかし、『酵素』は、実は、人間を含む全ての動物にとって、
酵素 = 命 と言える
重要な成分だったのです。
酵素には2つの種類があります。
元々体内にある『体内酵素(ミラクル・エンザイム』と生の食べ物(ローフードあるいは、リビングフード)
に含まれる『消化酵素』です。
『体内酵素』は、私たちの体の中で作られるもので、体の働きを維持し、神経、ホルモン、免疫を
正常に保つ為に使われます。
簡単に言うと、
体内酵素をたくさん持っている人が、健康で長生きし、
いつまでも若々しく見えるのです。
体内酵素は、様々な理由で使われ、減少していきます。
減少=老化、病気、そして、体内酵素がなくなる時が、
寿命という考え方すらあります。
それに対して、『消化酵素』は食べ物に含まれています。
果物、野菜、肉、魚などです。
多くの食物に含まれていますが、酵素は熱に弱い特性があり、生の果物、野菜、肉、魚を食べたときのみ、
酵素を摂ることができるのです。
酵素が何故重要かというと、体内の酵素の減少が、老化、病気につながるため、体内の酵素を食品の酵素で
補う必要があるからです。
体内酵素は年齢と共に減るだけでなく、過労やストレスによって減少していきます。
それだけではなく、酵素を含まない食品を消化させるためにも、体内酵素は使われ、減少していくのです。
これに関して説明しましょう。
元々、野生動物は、生の食べ物しか食べません。
よって、食べ物自体に酵素が含まれていて、体内酵素を使う必要がありません。
しかし、人間だけが加熱した食品を食べるため、体内酵素を使って消化せざるをえないのです。
これが、体内酵素を減らす大きな原因となっています。
つまり、酵素をたっぷり含んだ食品を摂ることによって、体内酵素を消化に使わずに済み、更に、余った消化酵素は、
体内酵素として働くことができるのです。
タンパク質やビタミンといった栄養素との違いがおわかりいただけたでしょうか。
ちなみに、消化酵素は新鮮な食品にしか含まれないので、スーパーで売っている切り分けられたパック入りの
刺身を食べても、ほとんど酵素を摂ることにはなりません。
新鮮で、加熱していない果物や野菜を食べることで、酵素をたっぷりと摂ることができるのです。